ありのままの自分を受け入れてくれる人がいい?そこに潜む落とし穴とは
「ありのままの自分を受け入れてくれる人がいい」。
誰もが一度は思ったことのある言葉ではないでしょうか?
確かに、自分らしさを認めてもらい、無理をせずにいられる相手と一緒に過ごすのは理想的です。でも、この考え方には、意外な落とし穴が潜んでいることをご存じですか?
今回は「ありのまま」という言葉の本当の意味を考えつつ、理想の関係を築くためのヒントをお届けします。
ありのまま=自分勝手?その境界線を考える
「ありのままの私を受け止めてほしい」という願いは、一見すると素敵に思えます。でも、その“ありのまま”が「私はこうだから仕方ない」と、自分を変えようとしない言い訳になってしまっていないでしょうか?
例えば、初デートにこんな状態で行ったらどう思われるでしょう?
- 髪の毛はボサボサ
- ノーメイク
- 時間にも遅刻
- 「本当の私ってズボラだから、これがありのまま」
これでは、相手に対する思いやりが感じられませんよね。相手からすれば「自分を大切にしていない人」と映るかもしれません。
ありのままを受け入れてくれる人が大切なのは事実ですが、それは「努力を一切しなくていい」という意味ではないのです。
ありのままとは“自分らしさ”を大切にすること
心理学的に見ると、ありのままを受け入れるというのは「自己受容」の一種です。
自己受容とは、自分の良い部分も悪い部分も含めて受け入れること。ですが、それは同時に「他者を受け入れること」とセットでなければ成り立ちません。
例えば、相手が「自由な時間を大切にしたい」と思っているなら、その価値観を尊重することも大切です。自分が「ズボラな性格」を認めてもらいたいなら、相手の「几帳面さ」を尊重することも必要になります。
結局のところ、“ありのまま”でいることは、自分を押し通すことではなく、お互いを大切にする姿勢の中で成り立つのです。
無理しない範囲で努力をすることが大切
結婚や長い関係を続ける上で、ありのままの自分でいられることは重要です。しかし、それが「何も努力しないこと」とイコールになってしまうと、ただの自己中心的な態度に見えることもあります。
例えば、こんな小さな努力なら、無理なくできるのではないでしょうか?
- 清潔感を意識する
- 相手の好きなことに少し興味を持ってみる
- 「ありがとう」や「ごめんね」をきちんと伝える
こういった配慮は、相手を思いやる気持ちの表れです。そして、あなたが相手のために努力する姿勢を見せれば、相手もまた同じように応えようとしてくれるでしょう。
ありのままにこだわりすぎない柔軟さを持とう
「ありのままを受け入れてほしい」と願うなら、相手にもありのままでいられる空間を作ってあげることが大切です。
また、自分自身も少しずつ成長していく柔軟さを持つことで、関係はさらに豊かになります。
そして何より、自分を受け入れてもらうために無理をする必要があるなら、それは本当にあなたに合った相手なのか、立ち止まって考える時間が必要です。
まとめ:ありのままと思いやりのバランスを大切に
ありのままの自分を受け入れてくれる人は確かに理想的です。しかし、それが一方通行では、理想の関係は築けません。
大切なのは、お互いに思いやりを持ちながら自然体でいられる関係を目指すこと。そして、「相手にとっても居心地のいい存在になる努力」を無理のない範囲で続けることです。
「あなたの“ありのまま”は、どんな自分ですか?」
この記事を読んで、ぜひ一度考えてみてくださいね。