ちょっとズルい質問術(自問自答編)
こんにちは。結婚相談所ネクストライフサポート代表の西原です。今日はちょっとズルいかもしれませんが、質問の仕方のテクニックについてお話したいと思います。まず、何も考えずに、下記を眺めてください。
1+1=
2×3=
2987×353=
いかがでしょうか?おそらく大半の人は「1+1=」を見れば自然と頭に「2」が思い浮かび、「2×3=」を見れば頭に「6」が思い浮かんだのではないでしょうか?
「何も考えずに眺めて」と言われても、どうしても人は答えようとしてしまいます。ただ、「2987×353=」を一瞬は自然と計算しようと思ったかしれませんが、大半の人は計算をやめたのではないでしょうか?
人の脳というのは質問されると案外素直にそのまま答えようとするものです。ただ、その質問が難しければ考えることすらやめてしまう、という特徴も持っています。ではこれを婚活にどう活用しいくか、ということを今から話していきます。ちなみにこれは婚活に限らず日常生活でも同じように通用します。
まず自分自身への投げかけ方を変える
ちょっとイやな質問だとは思いますが、もしあなたが「なぜ婚活がうまくいかないの?」と聞かれれば、あなたの頭に浮かぶ回答はどのようになるでしょうか?
おそらく「仕事が忙しくて出会う時間がない」「マッチングアプリで出会っても、連絡がすぐ途絶えてしまう」「マッチングアプリで出会った人が、実は経歴に嘘があった」「わたしは口下手だから」「わたしは見た目が可愛くないから(かっこよくないから)」「過去に恋愛で失敗した経験が頭から離れない」など、ネガティブな回答が頭にたくさん浮かんでしまうのではないでしょうか?
これらのネガティブな回答が思い浮かんだとしても、「だからわたしはこう変えていこう!」と思えるのであれば特に問題はありません。
しかし、人の脳は単純でともすれば怖いものです。頭に思い浮かんだネガティブな回答、たとえば「わたしは口下手だから」という回答が思い浮かぶとますます「そうだ、だから口下手なわたしには結婚なんか無理なんだ」という思考に陥り、大げさに聞こえるかもしれませんが自分で自分を「モテない」と洗脳することにもなりかねません。
さきほどは「もしこう聞かれたら」と書きましたが、自分自身で考えるときも同じです。
「なぜ私は結婚ができないのだろう」「なぜ私は婚活がうまくいかないのだろう」という自分自身への投げかけは、ネガティブな回答が頭に思い浮かび自分で自分を「私はモテない」と洗脳してしまうようなものなのです。
そこで私は、自分自身への投げかけ方をこう変えることをおススメします。「どうしたら婚活がうまくいく?」「どうしたら幸せな結婚が実現する?」と。
繰り返しますが、人の脳は単純です。聞かれた質問に答えようとしてしまいます。
おそらく大半の人は「どうしたら婚活がうまくいく?」と投げかけられれば「現状は仕事が忙しくて時間がないから、少しでも早く帰れるように仕事を工夫しよう。」「休みの日はのんびりしたいから家にいたけれど、自分磨きをしてみよう」「口下手だけれど、聞き上手になればいいんじゃないかな?」など、なにかしら婚活がうまくいくように取り組んでみよう、という回答が思い浮かぶようになります。
「本当?」と思うかもしれませんが、自分自身への投げかけを「なぜうまくいかない?」から「どうしたらうまくいく?」という具合に変えていくことを習慣化するだけでも、頭に思い浮かぶ回答は前向きな行動的なものに変わっていき、現実の言動として変わっていきます。ぜひあなたも嘘だと思わず取り組んでみてください!
あなた自身に対する思い込みを変える(ビリーフを変える)
自分に対してネガティブな面があると思い込んでそれをコンプレックスに感じている人もいると思います。たとえばですが、婚活に限らず「わたしは友達が少ない」「わたしは何事にも飽きやすい」「わたしは細かい気づかいができない」「わたしは仕事が遅い」「わたしは怒りっぽい」などなど。
そんな自分自身に対するネガティブな考えは、それらの言葉に「ということは?」という質問を付け加えてその続きを考えると、ネガティブだと思っていた面を、一転ポジティブな面に変えることもできます。例をいくつか出してみます。
わたしは友達が少ない | 「ということは?」 | 友達ひとりひとりを大切にしている。友達ひとりひとりと深い付き合いができる。 |
わたしは何事にも飽きやすい | 「ということは?」 | 次々と新しいことにチャレンジすることができる。いろんな体験をすることができる。 |
わたしは細かい気づかいができない | 「ということは?」 | 些細なことを気にせずに済む。 |
わたしは仕事が遅い | 「ということは?」 | ひとつひとつ丁寧に仕事をしている |
わたしは怒りっぽい | 「ということは?」 | 感情表現が豊かだ。表裏のない性格だ。 |
わたしは気が弱い | 「ということは?」 | 他人を傷つけるようなことは言わない。 |
わたしはすぐに人に任せてしまう | 「ということは?」 | 他人を信頼することができる |
いかがでしょうか?
ほかにもネガティブだと自分で自分にレッテルを貼っているようなことでも、「だからこそ」「ということは」という言葉を付け加えてその続きを考えることにより、そのネガティブだと思っていた面がポジティブな面もあることに気づくはずです。
「スケーリング」を使って自分自身への思い込みを和らげることも
コーチングの技法の中に「スケーリング」というものがあります。これは例えば「わたしは何事にも飽きやすい」と思っているとしたら、「まったく飽きやすいことはない場合を10点、すべてのことにすぐに飽きてしまう場合を0点としたら、今は何点?」というように点数をつけるものです。
このときにもし、安易に「いや0点だ」と思ってしまう場合は、今度は「とはいえ」という言葉を使ってみてください。
”わたしは何事にも飽きやすい「とはいえ」好きなドラマは毎週見続けている”
とか
”わたしは何事にも飽きやすい「とはいえ」ジムに通ったのが6カ月は続いた”
という具合です。
よくよく考えるとたいていのことは「0点」とはならないはずです。まずはスケーリングをしてみて、「あ、何事にもすぐ飽きると思っていたけれど、案外続いているものがあるんだな」と自分の中でできていることを素直に受け入れてほしいのです。
ここまででも十分ですが、さらに自分を変えていこうと思えばたとえば今が「2点」と自己採点をしたのであれば、「じゃあどんな風になったら3点の自己採点をあげられる?」と考えて、「じゃあ3点にするには何をすればいい?今からできることはなに?」ということを考えて実践していくこともできます。
自分一人でも自問自答を繰り返して変えていくことはできます。ただ、誰かと話しながらしていくと自分一人で考えていたときには気づかなかった発見もありますので、できるのであればご家族や友人と会話をしながら進めていくのも良いと思います。
(当結婚相談所では非会員の方でも有料とはなりますが「婚活カウンセリング」を行っております。ここでは婚活に限らず自由に幅広いテーマでもカウンセリングを行っておりますので、興味のある方は一度「婚活カウンセリング」ページをご覧ください。)
この記事のまとめ
今回は「ちょっとズルい質問術」として自問自答編を書いていきました。本当は、大好きな彼(彼女)に対しての「ちょっとズルい質問術」を書いていきたかったのですが、長くなってしまいましたので、次の機会に書いていきたいと思います。
ただ、今回の記事の内容をあなたが実践するだけでも、より充実した婚活ができると信じています。また、ここまで読まれてきて感じたかもしれませんが、今回の記事は婚活に限らず他の日常生活でもきっとお役に立てる内容だと思います。あなたが、より充実してより幸せな生活を送れることを応援しています!