婚活での迷いと向き合う~心理学から学ぶ決断のヒント~

こんにちは。婚活アドバイザーの西原です。
「結婚はしたいけど、今の生活も大切にしたい…」
「理想の相手を待つべきか、条件を見直すべきか…」
こんな気持ちで悩んでいらっしゃる方は少なくありません。実は、このような迷いの心理には、深い意味があるのです。
今回は、婚活中によく感じる迷いの正体と、その向き合い方についてお話ししていきたいと思います。
相反する気持ちを抱えるのは自然なこと
社会心理学者のレオン・フェスティンガー博士は、人が相反する気持ちを抱えるときに感じる心理的な不安定さを「認知的不協和」と名付けました。これは、私たちが日常的に経験する極めて自然な心理状態なのです。
特に結婚という人生の大きな決断に向き合うとき、この感覚は一層強くなります。「変化を求める気持ち」と「現状を維持したい気持ち」の間で揺れ動くのは、むしろ健全な心の働きと言えるでしょう。
よくある迷いのパターン
婚活中の方々から、特によく聞かれる迷いをいくつかご紹介します。
まず多いのが、条件と気持ちの板挟みです。「年収は希望より低いけれど、人柄は素晴らしい方」「価値観は合うけれど、年齢が理想より上の方」など、現実の出会いでは必ずと言っていいほど、このような選択に直面します。
次に、変化への期待と不安です。結婚後の新しい生活への期待がある一方で、仕事や趣味など、現在の充実した生活が変わることへの不安も感じる―これも自然な心理です。
そして、周囲の意見と自分の気持ちの違いも、大きな迷いの要因となります。両親の期待や友人たちの助言は大切ですが、時として自分の本心との間にギャップを感じることもあるでしょう。
気持ちを整理するためのアプローチ
では、このような迷いとどのように向き合えばよいのでしょうか。
一つ目は、自分の本音と正直に向き合うことです。「こうあるべき」という思い込みは一旦置いて、今の自分が本当に望んでいることを、じっくりと見つめ直してみましょう。
二つ目は、優先順位を考えることです。理想の条件を全て満たす相手に出会うことは、現実にはとても難しいものです。自分にとって譲れない条件は何か、妥協できる部分は何かを、改めて整理してみることをおすすめします。
三つ目は、決断を先送りにしすぎないことです。もちろん、重要な決断は慎重に行うべきです。しかし、完璧な答えを求めすぎると、かえって良い出会いのチャンスを逃してしまう可能性もあります。
迷いを味方につける
実は、こうした迷いの存在自体が、あなたが結婚を真剣に考えていることの証でもあります。安易な決断ではなく、しっかりと考えを巡らせているからこそ、様々な気持ちが湧いてくるのです。
大切なのは、迷いを「邪魔者」と考えるのではなく、より良い決断に向かうためのプロセスとして受け止めることです。
ご自身の気持ちの整理にお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにいらしてください。あなたの気持ちに寄り添いながら、一緒に考えていきましょう。
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