魅力的な距離感の作り方～心理学が教える関係づくり～

2025年1月18日 2025年1月19日西原和司

こんにちは。婚活アドバイザーの西原です。

「頻繁に連絡を取り合うことが、いい関係につながるのかしら…」
「相手との適切な距離感って、どのくらいなんでしょう」

このような悩みをよくお聞きします。実は、人との距離感と魅力の関係については、興味深い研究結果が報告されています。

今回は、社会心理学者のロバート・チャルディーニ博士が発見した「希少性の原理」から、魅力的な関係作りのポイントをお話ししていきたいと思います。

手に入りにくさが生む魅力

「希少性の原理」とは、簡単に手に入るものより、少し手に入りにくいものに人は魅力を感じやすいという心理メカニズムです。

私たちの日常生活でも、この原理は様々な場面で働いています。デパートの「本日限り」というセールに心が動いたり、「残りわずか」という表示に魅力を感じたり。これらも、この心理メカニズムが働いているからなのです。

では、この原理は恋愛においてどのように作用するのでしょうか。

例えば、いつでも会える相手より、たまにしか会えない相手に特別な魅力を感じた経験はありませんか？これも「希少性の原理」の一例です。ただし、ここで重要なのは「適度な」手に入りにくさです。

まったく会えない状況は関係性を途切れさせてしまう可能性がありますし、かといって、いつでもどこでも会える状況は、かえって特別感を失わせてしまうかもしれません。

では、この知識を婚活にどのように活かせばよいのでしょうか。

予定を詰めすぎないことをおすすめします。週末ごとのデートも素敵ですが、時には間を空けることで、お互いへの想いが深まることもあります。その分、次に会える時がより特別な時間になるものです。

LINEやメールの返信は、必ずしも即レスである必要はありません。仕事や生活の中で自然な間を持って返信することで、かえって相手の興味を引き出すことができます。

趣味の時間や友人との予定もしっかり確保しましょう。充実した私生活を送ることは、あなた自身の魅力を高めることにもつながります。それは結果として、相手にとってのあなたの価値も高めることになるのです。

ただし、ここで重要なのは、これらが意図的な演出になってはいけないということです。

意図的に連絡を遅らせたり、わざと予定が詰まっているように見せたりする行動は、かえって不自然さや不信感を招く原因となります。

大切なのは、お互いの生活や価値観を尊重しながら、自然な形で程よい距離感を築いていくこと。それは、ただ物理的な距離や時間の問題ではなく、お互いの生活スタイルや価値観を大切にする姿勢から生まれるものです。

特に結婚を視野に入れた関係づくりでは、この点が重要になってきます。なぜなら、将来の生活を共にするパートナーとして、お互いの生活スタイルや価値観の尊重は不可欠だからです。

適度な距離感を保ちながら、着実に関係性を深めていく。そんなバランスの取れた関係づくりが、より魅力的で長続きする関係への近道となるかもしれません。

距離感の取り方でお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにいらしてください。あなたの生活スタイルに合った、自然な関係作りのアドバイスをさせていただきます。

お気軽にご相談ください。