愛することが先? 愛される関係を築くための第一歩
こんにちは。結婚相談所ネクストライフサポート代表の西原です。
あなたは「自分が愛されるには、まず先に相手を愛すること」というような言葉を聞いたことはありませんか?
あなたはこの言葉に対してどのように思うでしょうか?「その通りだ」と思う人もいるでしょうし、「そんなことはない。私は先に彼(彼女)を愛したけれど全然相手にしてくれない。それどころか理不尽な仕打ちを受けた」などと思う人もいると思います。
正直なところ私も「自分が愛されるには、まず先に相手を愛すること」と聞いて長年腑に落ちることはありませんでした。先に愛したとしても愛されない経験もしたし、私からすると「裏切り」とも思えることもされてきました。
ただここ数年では「自分が愛されるには、まず先に相手を愛すること」というのは、あながち間違っていない、むしろほとんどがその通りなのだと思うようになりました。ただ、これには「愛する」とはどういことか、を具体的に整理することが必要です。
「愛する」を段階的に具体的に考えてみる
「愛する」という言葉はとても漠然としていて、なおかつ感情的なものでもあります。ですから、「まずは愛する」といってもどうしたらよいか非常に分かりにくいものです。もしあなたが(昔の私自身もそうですが)「自分が愛されるには、まず先に相手を愛すること」なんていっても、ぜんぜん上手くいかなかった!という経験をしていたら、今から話すように少し具体的に段階的に考えてみてはいかがでしょうか?
まず前提として話しておきたいですが、そもそも自分の価値観や時間や労力、金銭などを犠牲にするのは愛することとは違うということです。少なくとも自分自身で「無理をしている」「犠牲にしている」と感じるような言動はやめた方が良いです。でないと、相手にとって重く感じたり、うざく感じられたり、相手の反応によってはあなたが「裏切られた」と感じてしまったり、あまりよいものではありません。
「愛する」の最初の段階は「相手を知る、理解する、受け入れる」ということです。あなたも日常生活でこんな経験をしかことはないですか?
あなた「先週友達とディズニーランドに遊びに行ったんだ。」
Aさん「そうんなんだ。僕も先月ディズニーランドに行ったんだよ。今アニバーサリーイベントやってるよね。それでお昼のパレードがあったんだけど~」
あなたが自分のことを話そうとしたら、それにかぶせるように自分のことを話す人。友人関係でも職場でも似たようなことはよくあるかな、と思いますが、そんな風にされたときにあなたはどう思うでしょうか?「え。私が話をしたかったのに。自分のことばかり。」と思ったり、少なくとも嬉しい!楽しい!とは思わないでしょう。ひょっとしたら「もうこの人と話したくないな」とすら思うかもしれません。
「愛する」の最初は相手を知りたいと思うこと、興味をもつこと
「愛する」の第一歩もこれに似ています。「愛する」というとあなたが何か積極的に行動しないといけないイメージがありますがそうではないのです。まずはあなたが何かをするのではなく、相手のことをたくさん知ろうとすることや興味をもつことが重要です。
先ほどの例でいうと、あなたが「先週友達とディズニーランドに遊びに行ったんだ」といったときに、相手がどのような受け答えをすればあなたは快適に会話ができるでしょうか?たとえば、「えぇ!いいなぁ、それで?」「うわぁ、〇〇ができたんだね、うらやましい!」「へぇ~、そうなんだ、今度行くとき私もそうしてみよう!」のような、あなたの話に興味がある、関心があるという会話ができたときに、快適に話せると思いませんか?
このような場合、話し手も「あぁ、自分に興味があるんだな」と思います。もし、うまく合いの手や自然な質問で深く話を聞きだすのが慣れていなくても、まずは笑顔でときに驚きながら「そうなんだ!」「すごい!」などとあいづちを打つだけでも話し手にとっては居心地の良いものです。自分のことを理解してくれているんだ、関心があるんだ、と感じます。そうなれば、相手は「またこの人と話したい」と思ってくれるはずです。
つまり、自分が積極的に行動しよう、自分を犠牲にしてまで相手に尽くそう、ではなく、まずは相手を知ろう、相手を理解しよう、相手を承認しよう、という気持ちが重要で、それが相手に伝われば相手もまたあなたに好意をもつ可能性が高くなります。
この意味で「自分が愛されるには、まず先に相手を愛すること」が正しいと私は思います。
この記事のまとめ
確かに婚活においては自分自身をアピールする必要もあります。ただ、まず最初は相手のことを知ろう、理解しよう、という気持ちでいること。それを相手にも自然に伝わるように、笑顔でうなずいたり相手の話をたくさん引き出したりして相手の承認欲求であったり注目されたい、興味をもってほしいというような欲求を満たしてあげることが「愛する」ことの第一歩となります。
あなたがもし自分のアピールや「愛の押し付け」気味になっているとしたら、まずは相手のことをより知ろうとし、相手の会話に笑顔でうなずき相手にとって一緒にいて話しやすい、自分のことを理解してくる、承認してくれる、と感じてもらえるようにしてみましょう。