家庭内スナック化のススメ!?
こんにちは。結婚相談所ネクストライフサポート代表の西原です。正直に言って私自身はスナックに通うということがないので、この記事を書く資格がないかな、と迷ったのですが、ある言葉に「なるほど」と思ったので書いてみることにしました。
30代後半の頃、心理カウンセリングを受けました
私が会社に勤めていて20代の頃は何も思わなかったのですが30代後半になって少しメンタルが凹んでいた時期がありました。
その際、ふと周りの同僚をみると、やはり私以上に心が病んでいる、というかストレスを抱えている人がほとんどでした。口を開けば愚痴やため息をつく人もいれば、普段は元気で明るくしているのに飲みに行くと理不尽な上司に振り回されて辛そうだったり。
その頃私は、社会に必要なのは「心の癒やしではないか?」と思うようになりました。(眼精疲労セラピストの資格を取得したのもこの理由です。)
また、当時私は心理学、特にアドラー心理学に興味がありました。そこでネットで調べるとアドラー心理学をベースにしたカウンセリングを行っている人がいましたので早速カウンセリングを申し込みました。
私は結構自問自答するタイプなのですが、カウンセリングを受けるとそれまでひとりでは頭に思い浮かばないような内容を話していました。カウンセラーから引き出されたのかもしれません。とても不思議に感じたのを覚えています。
ただ周りに「カウンセリングを受けてきてさぁ」と話すと引き気味になりました。そう、私も感じてはいましたが、日本だと心理カウンセリングを受けることが何かうしろめたかったり、恥ずかしいとかネガティブに思う人が多いのです。
心が弱い、情けない、とか思われるのでしょう。でも、当時の私の周りの同僚の多くは私から見るとネガティブ思考の人や愚痴や不満が多く、それこそカウンセリングを受けた方がいいですよ、と思ったのですが。
私は洋画も好きで観るのですが、映画のシーンには当たり前のようにカウンセリングを受ける描写がされていることがあります。アメリカや西洋ではカウンセリングを受けることにそれほど抵抗があるわけでもなさそうです。
日本でカウンセリングが普及しないのは、心が弱い人はダメだ、という風潮が原因なのではないか?と思っていたのですが。
最近まったく違う角度で「なるほど!」と思った理由を聞きました。それは、
日本でカウンセリングが普及しない原因はスナックのママさんがカウンセラーになっているから
確かにそうかも!と納得しました。スナックのママさんは基本的にとても聞き上手です。お客様の言うことに笑顔でうなずいて、あからさまな否定はしない。愚痴やネガティブな話でも、相手の言うことに耳を傾け、共感を示し、肯定的な反応をします。
これらのスキルは、一見すると単純ですが、実は深い人間理解と心理学的テクニックが必要です。たとえば、スナックのママさんがお客様の話を聞く際には、ただ耳を傾けるだけではなく、その人の言葉の間に潜む感情や本当に伝えたいことを理解しようとします。これはアクティブリスニングと呼ばれるテクニックであり、相手の話を全身で受け止め、言葉だけでなく、非言語的なメッセージも読み取ることを目指します。
そして、相手を承認する姿勢は、相手の自己肯定感を高めるだけでなく、安心感を与え、より深い信頼関係を築くことができます。相手が自分の考えや感情を開示しやすい環境を作ることで、心理的な負担を軽減し、ストレス解消にもつながります。
これらのスキルを家庭内で実践することは、家族関係の改善に大きな影響を与えます。例えば、晩酌の時間を家庭内スナックのような空間にすることで、一日の終わりに家族が集まり、互いの出来事や感じたことを共有する場を設けることができます。
この時、家族の一員がママやホストの役割を担い、他の家族の話をアクティブに聞き、理解し、承認することで、お互いの絆を深め、家庭内のコミュニケーションを豊かにします。
もちろん、男女どちらもがこの役割を担うことができ、家庭内ホストクラブのような空間を作ることも一つの方法です。
重要なのは、互いにとって快適で開かれたコミュニケーションの場を持つこと、そして家族全員が互いに理解し合い、支え合うことです。
この記事のまとめ
カウンセリングや心理学の技術を家庭内で実践することに抵抗がある場合でも、まずは小さな一歩から始めてみてください。夕食の時に一日の出来事を話す習慣をつくる、家族それぞれの好きな話題に耳を傾けてみるなど、簡単なことから始めることができます。家庭内でのスナック化、ホストクラブ化は、家族関係をより豊かで支え合うものへと変えるための一つの提案です。この新しい試みを通じて、家族間の絆を深め、より幸せな家庭生活を実現していくための一助となれば幸いです。