婚活の不安が強みに変わるとき:心配性さんのための心理学

こんにちは。婚活アドバイザーの西原です。
「私、考えすぎてしまうんです」
「不安になりやすい性格が、婚活でも心配で…」
そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。でも、その不安な気持ち、実は思いがけない強みになるかもしれません。今日は、不安と上手に付き合う方法についてお話ししていきたいと思います。
防衛的悲観主義:不安が持つ意外な効果
心理学者のジュリー・ノーレム博士が発見した「防衛的悲観主義」という興味深い心理メカニズムがあります。これは、先々の不安を原動力に変えて、より慎重な準備や対策を講じることで、むしろ良い結果につながりやすい、という考え方です。
たとえば、お見合いの前に「うまく話せるかしら」と心配になる方。その不安があるからこそ、事前に話題を用意したり、相手のプロフィールをしっかり読み込んだりと、入念な準備ができるのです。
心配性な自分を受け入れる
私たちの相談所にいらっしゃる方の中には、「心配性な性格を直したい」とおっしゃる方もいます。しかし、その特徴は決して悪いものではありません。むしろ、慎重さや思いやりの表れとも言えるのです。
大切なのは、その性質と上手に付き合っていくこと。適度な不安は、より丁寧な準備を促し、慎重な判断力を育ててくれます。
不安を味方につける三つのポイント
では、具体的にどのように不安と付き合っていけばよいのでしょうか。
一つ目は、「準備の原動力」として活用すること。
お見合いや初デートの不安は、身だしなみを整えたり、コミュニケーションの準備をしたりする動機づけになります。この準備があるからこそ、実際の場面でより自然に振る舞えるのです。
二つ目は、「慎重な判断力」として活かすこと。
結婚相手を選ぶ上で、ある程度の慎重さは必要不可欠です。不安が強い方は、重要な判断を見落としにくい傾向があります。これは、決して小さくない強みと言えるでしょう。
三つ目は、「思いやりの感性」として認識すること。
相手への気遣いや、関係性への真摯な姿勢は、実は不安と表裏一体であることが少なくありません。その繊細さは、より深い絆を築く上で大切な要素となります。
バランスを保つために
もちろん、不安が強くなりすぎると、かえって自分を縛ってしまうこともあります。ここで大切なのが、適度なバランス感覚です。
たとえば、お見合い前の不安は「より良い準備をするため」と捉え直してみる。初デートでの緊張は「相手を大切に思う気持ちの表れ」として受け止めてみる。そんな視点の転換が、より自然な自分らしさを引き出してくれるのです。
不安な気持ちも含めて自分を受け入れること。それは、より豊かな人間関係を築く第一歩となります。実は、多くの方が同じような不安を抱えています。ただ、その不安とどう向き合うかによって、結果は大きく変わってくるのです。
私たちカウンセラーは、あなたの気持ちに寄り添いながら、その不安を強みに変えていくお手伝いをさせていただきます。些細な心配事でも、ぜひお気軽にご相談ください。