婚活、友達や家族に言う?言わない? 心地よい距離感の見つけ方
はじめに
婚活の道のりでは、時に心が疲れたり、誰かに話を聞いてほしくなったりすることがありますよね。前回は、そんな時に単なる愚痴で終わらせない、「前向きな相談」ができる相手を見つけることの大切さについてお話ししました。
そこで、多くの方が悩むのが、**「婚活していることを、身近な友達や家族に、どこまで話すべきか?」**という問題ではないでしょうか。
「心配かけたくないし、黙っておこうかな…」 「でも、隠しているのも、なんだか後ろめたい気がする…」 「話したら、根掘り葉掘り聞かれたり、余計なアドバイスをされたりしないかな…」 「応援はしてほしいけど、プレッシャーは感じたくない…」
婚活は非常にプライベートな活動だからこそ、誰に、何を、どこまで話すかは、とてもデリケートで、悩ましい問題ですよね。打ち明けることのメリットもあれば、黙っておくことのメリットもある。どちらが正解、というわけでもありません。
今回は、そんな**友人や家族との関係性の中で、あなたが心地よくいられる「婚活との距離感」**をどう見つけていくか、そのヒントについて一緒に考えていきましょう。
話したいけど、話せない…その気持ち、よく分かります
まず、婚活について友人や家族に話すことをためらってしまう時、私たちの心の中にはどんな気持ちがあるのでしょうか?
- 心配されたくない、同情されたくない: 「まだ決まらないの?」「大変ねぇ…」といった、同情的な視線や心配されること自体が、負担に感じてしまう。
- 詮索されたくない: どんな人と会ったのか、どうだったのか、根掘り葉掘り聞かれるのが煩わしい。プライバシーを守りたい。
- アドバイス疲れ: 良かれと思ってくれるのは分かるけれど、「もっとこうすれば?」「ああいう人はやめた方がいい」といった、求めていないアドバイスに疲れてしまう。
- プレッシャーを感じたくない: 「頑張ってね!」「期待してるよ!」という応援が、かえって「早く結果を出さなきゃ」というプレッシャーになってしまう。
- 噂されたくない: 話した内容が、意図しない形で他の人に伝わってしまうのが怖い。
- ただ、そっとしておいてほしい: 婚活は、自分のペースで、静かに進めたい。
これらの気持ち、とてもよく分かります。自分の大切な活動だからこそ、外部からの影響で心が乱されたくない、という思いは自然なことです。
一方で、話したい、分かってほしい、という気持ちもあるのではないでしょうか?
- 応援してほしい: 辛い時や嬉しい時に、身近な人からの「頑張ってるね!」「よかったね!」という言葉は、大きな力になる。
- 話を聞いてほしい: 婚活での出来事や感情を、ただ聞いて共感してほしい。
- 理解してほしい: 婚活に時間やエネルギーを使っていることを理解してもらい、他の予定などを調整する際に配慮してほしい。
- 孤独感を和らげたい: 一人で抱え込んでいると辛いから、誰かと気持ちを共有したい。
話すことにも、話さないことにも、それぞれ理由がある。だからこそ、悩んでしまうのですよね。
あなたにとっての「心地よい距離感」を見つけるヒント
では、どうすれば、友人や家族との間で、あなたにとって心地よい「婚活との距離感」を見つけることができるのでしょうか?
- 「全員に話す必要はない」と知る: まず大前提として、あなたが婚活していることを、すべての人にオープンにする必要は全くありません。話す相手は、あなたが「この人になら話しても大丈夫」と心から信頼できる人だけで十分なのです。
- 「誰に」「何を」「どこまで」話すかを選ぶ: 話す相手を選ぶ際には、**「その人は、普段から私の話を否定せずに聞いてくれるか?」「口は堅いか?」「建設的なアドバイスをくれるタイプか?」**といった点を考えてみましょう。(前回の「相談相手」選びの視点も参考に!)そして、話す内容もコントロールして良いのです。
- 「婚活始めたんだ」と事実だけ伝える。
- うまくいった時だけ、嬉しい報告をする。
- 具体的な悩みがある時にだけ、ピンポイントで相談する。
- 詳細には触れず、「今、将来のために頑張っていることがあるんだ」とだけ伝える。 など、相手との関係性や、あなたが求める反応に応じて、伝える情報量を調整しましょう。
- 「境界線」を明確に伝える勇気を持つ: もし、話した相手から、望まないアドバイスや詮索、プレッシャーを感じてしまったら…。少し勇気がいるかもしれませんが、**「心配してくれてありがとう。でも、今は自分のペースで進めたいから、そっと見守ってくれると嬉しいな」「具体的なことは、また話したくなった時に話すね」**のように、あなたの気持ちと境界線を、丁寧に伝えてみましょう。相手も、あなたの気持ちが分かれば、配慮してくれるかもしれません。
- 「期待」を手放してみる: 友人や家族に話す時、「きっとこう言ってくれるはず」「こう応援してくれるはず」と、無意識に期待してしまうことがあります。でも、相手にも相手の考えや状況があります。期待通りの反応が返ってこなくても、「そういう考え方もあるんだな」と受け止め、過度にがっかりしないことも大切です。
- 「話さない」という選択も尊重する: 色々なことを考えた結果、「やっぱり誰にも話さずに、自分のペースで進めたい」と結論づけるのも、立派な選択です。あなたが心地よく活動できるなら、それがあなたにとっての正解なのです。
- 「専門家」という安全基地を持つ: 友人や家族には話しにくいこと、客観的なアドバイスが欲しいこと、安心してすべてを打ち明けられる場所として、私たちのような結婚相談所のカウンセラーを頼ってください。私たちは守秘義務を守り、あなたの気持ちに寄り添いながら、専門的な視点でサポートします。ここなら、どんなことでも安心して話せる、という「安全基地」を持っておくことは、心の安定に繋がります。
おわりに
婚活について、大切な友人や家族に話すか、話さないか。そこに、たった一つの正解はありません。
一番大切なのは、あなたが、周りの人間関係の中でストレスを感じすぎることなく、安心して、そして前向きな気持ちで婚活に取り組めることです。
誰に、何を、どこまで話すか。 どんな距離感が、今のあなたにとって一番心地よいか。
周りの期待や常識に囚われず、あなた自身の心と相談しながら、柔軟に決めていって大丈夫です。
あなたが選んだ道が、あなたにとっての一番良い道なのですから。