「また会いたい」を引き出す! 初対面で好印象を残す会話と聞き方のコツ
はじめに
前回は、初めてのお見合いで緊張しても大丈夫!という心構えや準備についてお話ししましたね。少し肩の力が抜けて、初対面の場に臨む勇気が湧いてきたでしょうか?
さて、無事にお見合いを終えた後、私たちが次に願うのは、「相手にも良い印象を持ってもらえたかな?」「また会いたい、と思ってもらえただろうか?」ということですよね。
どんなに素敵なプロフィールや写真を用意しても、どんなに第一印象が良くても、実際に交わした「会話」の内容や、その場の「雰囲気」が、次のステップに進めるかどうかを大きく左右します。
「沈黙しないように、一生懸命話し続けたけど…」 「相手の話はちゃんと聞いたつもりだけど、手応えがなかった…」 「どうすれば、『また会いたい』って思ってもらえるんだろう?」
そんな風に、お見合い後の手応えに悩んだり、もっと好印象を残すための具体的な方法を知りたいと感じたりしているかもしれません。
今回は、お相手に「この人ともっと話してみたいな」「また会ってみたいな」と感じてもらうための、会話と聞き方の具体的なコツについて、一緒に見ていきましょう。特別な才能は必要ありません。ちょっとした意識で、あなたの印象はぐっと良くなるはずです。
「良い会話」って、なんだろう?(共感)
そもそも、「良い会話」とはどんな状態を指すのでしょうか? 婚活の場面では、ついこんな風に考えてしまいがちかもしれません。
- とにかく面白い話をして、相手を笑わせること?
- 自分の知識や経験を披露して、すごいと思わせること?
- 沈黙を作らず、よどみなく話し続けること?
- 相手からの質問に、完璧に答えること?
もちろん、ユーモアがあったり、博識だったりすることは魅力の一つかもしれません。でも、初対面の場で本当に大切なのは、**「この人といると心地よい」「なんだか話しやすい」「自分のことを分かってくれそう」**と、相手に感じてもらうことではないでしょうか。
つまり、「自分がどう話すか」だけでなく、**「相手にどう感じてもらうか」**という視点が、とても重要になってくるのです。
「でも、相手がどう感じるかなんて、分からない…」 そうですよね。だからこそ、相手が「心地よい」と感じやすいコミュニケーションの「型」のようなものを知っておくと、安心して会話を進められるようになります。
「また会いたい」を引き出す、会話と聞き方のコツ(気づき)
では、具体的にどんなことを意識すれば、「また会いたい」を引き出すコミュニケーションに繋がるのでしょうか? いくつかの実践的なコツをご紹介します。
- 「聴く」姿勢をさらに深める(共感の相槌&深掘り質問): 前回もお伝えした「聴く」ことの重要性。これをさらに一歩進めてみましょう。相手が話してくれた内容に対して、ただ相槌を打つだけでなく、「うんうん、それで?」「〇〇って、具体的にはどんな感じなんですか?」と、もう少し深く掘り下げる質問をしてみましょう。これは、「あなたの話にもっと興味があります!」という強力なメッセージになります。また、「それは大変でしたね」「すごく楽しそうですね!」など、**相手の感情に寄り添う言葉(共感)**を添えることも、心の距離を縮める上で非常に効果的です。
- 「共通点」を見つけて、橋を架ける: 会話の中で、お互いの**共通点(出身地、趣味、好きな食べ物、価値観など)**が見つかったら、チャンスです!「私も〇〇が好きなんです!」「〇〇、私も行ったことあります!」など、積極的にその話題に触れてみましょう。共通の話題は、一気に親近感を生み出し、会話を盛り上げるきっかけになります。プロフィールを事前に読み込んでおくことが、ここでも役立ちますね。
- 「あなた」を主語にした質問を心がける: 自分の話ばかりにならないように、「私は~」だけでなく、**「〇〇さんは、どう思いますか?」「〇〇さんは、どんな時に△△と感じますか?」**のように、意識的に相手を主語にした質問を投げかけてみましょう。相手は「自分に関心を持ってくれている」と感じ、気持ちよく話せるようになります。
- 適度な自己開示で「人間味」を伝える: 相手に質問ばかりするのではなく、あなた自身のことも、適切な範囲で話してみましょう。ただし、自慢話や愚痴にならないように注意が必要です。仕事への想い、休日の過ごし方、ちょっとした失敗談(笑える範囲で)など、あなたの「人となり」が垣間見えるような、正直でオープンな自己開示は、相手に安心感を与え、親近感を抱かせます。「完璧ではない、一人の人間なんだな」と感じてもらうことが大切です。
- ポジティブな言葉と「褒め」を意識する: 会話全体を通じて、できるだけポジティブな言葉を選びましょう。相手の良いところ(服装、持ち物、話し方、考え方など)を見つけたら、具体的に、そして素直に褒めることも大切です。「そのネクタイ、素敵ですね」「〇〇という考え方、すごく共感します」など、具体的に伝えるのがポイントです。褒められて嫌な気持ちになる人はいませんよね。
- 会話のキャッチボールを意識する: どちらか一方が話し続けたり、逆に質問ばかりになったりしないように、**会話の「キャッチボール」**を意識しましょう。相手の話を聞いたら、それに対する自分の感想や関連するエピソードを少し話し、そしてまた相手に質問を投げかける…この繰り返しで、心地よいリズムが生まれます。
- 相手の名前を呼んでみる: 会話の中で、不自然にならない程度に、相手の名前を呼んでみるのも効果的です。「〇〇さんは、どうですか?」のように。名前を呼ばれると、人は無意識に「自分個人」として認識されていると感じ、親近感を覚えやすくなります。
- 別れ際の印象を大切にする: 会話の内容はもちろんですが、別れ際の印象も記憶に残りやすいものです。「今日は、お話しできて本当に楽しかったです。ありがとうございました!」と、笑顔で、感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。もし、あなたが「また会いたい」と少しでも感じたなら、「もしよろしければ、またお話しできる機会があると嬉しいです」のように、控えめに、でも前向きな気持ちを伝えてみるのも良いかもしれません。
おわりに
「また会いたい」と思われる会話術や聞き方術。それは、決して特別なテクニックや才能が必要なものではありません。
一番大切なのは、相手に対する「誠実な興味」と「敬意」、そして「心地よい時間を提供したい」という気持ちです。
今回ご紹介したコツは、その気持ちを相手に伝えるための、ほんの少しの工夫です。完璧にやろうとしなくて大丈夫。まずは一つでも二つでも、「これならできそう!」と思うことを、次回の出会いで意識してみてはいかがでしょうか。
あなたが相手を大切に思う気持ちは、きっと言葉や態度を通じて伝わり、「また会いたい」という素敵な結果を引き寄せてくれるはずです。