「真剣交際」は結婚への滑走路? 二人の未来をカタチにする具体的なステップ
はじめに
前回の記事では、「この人で本当にいいの?」という、結婚を決める前の大切な見極めポイントについて一緒に考えましたね。迷いながらも、あなたの心が「YES」と答えを出し、お相手と「結婚を前提としたお付き合い」に進むことを決めたあなたへ。心から、お祝い申し上げます。
結婚相談所では、この段階を**「真剣交際」**と呼ぶことが多いです。(仮交際期間を経て、お互いの合意のもとに進むステップですね)
「真剣交際って、今までの交際と何が違うの?」 「結婚に向けて、具体的に何をしていけばいいんだろう?」 「なんだか、急にプレッシャーを感じるかも…」
そんな風に、期待と同時に、少しの戸惑いや責任感を感じているかもしれません。
「真剣交際」は、まさに**結婚という目的地に向かうための「滑走路」**のような期間。二人の関係をより深く、確かなものにし、幸せな未来へとテイクオフするための、とても大切なステージです。今回は、この「真剣交際」とは具体的にどのようなものなのか、そして結婚に向けてどんなステップを踏んでいくのかについて、詳しく見ていきましょう。
「真剣交際」で変わること、変わらないこと
まず、「真剣交際」に入ると、何がどう変わるのでしょうか?
- 変わること(主に相談所ルールとして):
- 交際相手は一人に: 結婚相談所のルールとして、真剣交際中は他の人とお見合いをしたり、仮交際をしたりすることはできなくなります。お互いが、「あなたと真剣に向き合います」という意思表示をするわけですね。
- 結婚への意識が明確になる: 「良い人がいたら結婚したいな」という段階から、「この人と結婚するために、お互いを深く知り、具体的な準備を進めていこう」という、明確な共通目標を持つことになります。
- 変わらないこと(大切にしたいこと):
- お互いを尊重する気持ち: 関係性が深まっても、相手を一人の人間として尊重する気持ちは、今まで以上に大切です。
- コミュニケーションの重要性: むしろ、これからより深い話をしていく上で、お互いの気持ちを丁寧に伝え合い、理解し合おうとするコミュニケーションは、さらに重要になってきます。
- 楽しむ気持ち: 結婚へのステップを進める中でも、二人で過ごす時間を楽しむ気持ち、デートを楽しむ気持ちは、ずっと大切にしたいですよね。
「真剣」という言葉が付くと、なんだか急に肩に力が入ってしまうかもしれません。でも、基本はこれまでと同じ。「相手を大切に思う気持ち」と「自分らしさ」を忘れずに、一歩ずつ進んでいけば大丈夫ですよ。
結婚に向けた具体的なステップ(気づき)
では、「真剣交際」の期間中に、二人は具体的にどのようなステップを踏んでいくのでしょうか? もちろん、カップルによってペースは様々ですが、一般的に考えられる大切なステップをご紹介します。
- お互いを「もっと深く」知る時間: これまでは見えなかった、あるいは見せていなかった部分も含めて、お互いをより深く理解し合う期間です。
- 一緒に過ごす時間を増やす: デートの時間を長くしたり、少し遠出をしてみたり、日常に近い過ごし方(例えば、一緒に料理をする、家でゆっくり過ごすなど)を試してみたりするのも良いでしょう。
- 弱さや素の部分も見せ合う: 完璧な自分だけでなく、少し弱い部分や、素の自分を安心して見せられる関係性を目指しましょう。相手のそういう部分も、優しく受け止められるかどうかが大切です。
- 未来についての「大切な話」をする: いよいよ、二人の未来について、具体的な話を始める段階です。一度に全部話そうとせず、タイミングを見ながら、少しずつ話し合っていきましょう。
- 結婚後の生活イメージ: 「どんな場所に住みたい?」「どんな家庭を築きたい?」「休日はどう過ごしたい?」など、具体的な生活のイメージを共有します。
- 仕事のこと: お互いの仕事への考え方、将来のキャリアプラン、結婚後の働き方(続けるのか、働き方を変えるのかなど)について話し合います。
- お金のこと: デリケートですが、非常に重要です。お互いの金銭感覚、貯蓄やローン、結婚後の家計管理などについて、オープンに話せる関係を目指しましょう。
- 家族のこと: 「子どもは欲しい?」「お互いの両親との関わり方はどうしたい?」など、家族に関する希望や考えを共有します。 これらの「大切な話」は、意見が食い違うこともあるかもしれません。でも、大切なのは、意見の違いを恐れずに話し合い、お互いの考えを理解し、歩み寄ろうとすることです。
- お互いの「大切な人」に紹介する: 結婚は二人だけのものではありません。お互いの家族や親しい友人に紹介し、祝福してもらえる関係を築いていくことも大切なステップです。
- タイミングや方法を相談: いつ、どんな形で紹介するのが良いか、二人でしっかり相談しましょう。
- 相手の家族を尊重する: 相手の家族と会う際は、礼儀を大切にし、尊重する姿勢で臨みましょう。
- 結婚への意思を再確認する: 真剣交際を進める中で、「やはりこの人と結婚したい」という気持ちが固まってきたら、その意思を改めてお互いに確認し合うことが大切です。「〇〇さんと、将来を共に歩んでいきたいと思っています」と、素直な言葉で伝え合えると良いですね。
- プロポーズ、そして婚約へ: お互いの結婚への意思が固まれば、いよいよプロポーズ、そして婚約というステップに進みます。プロポーズのタイミングやシチュエーションについても、二人で話し合ったり、あるいはサプライズを期待したり…それぞれのカップルに合った形で、大切な節目を迎えることになります。(参考:相談所によっては成婚後のサポートも)
焦らず、二人のペースで
これらのステップは、あくまで一般的な目安です。大切なのは、周りと比べることなく、二人にとって心地よいペースで、一つひとつのステップを丁寧に踏んでいくこと。
真剣交際中は、悩みや迷いが生じることもあるでしょう。そんな時は、一人で抱え込まず、お相手としっかり話し合うこと、そして必要であれば、私たちのようなカウンセラーに相談することを忘れないでくださいね。客観的な視点やアドバイスが、二人の関係をより良い方向へと導いてくれるはずです。(参考:カウンセラーサポート)
おわりに
「真剣交際」は、結婚というゴールに向かう、希望に満ちた大切な期間です。同時に、お互いの価値観や人生観を深く共有し、未来を共に創っていく覚悟を固めていく、真摯なプロセスでもあります。
プレッシャーを感じすぎず、でも、相手と真剣に向き合う気持ちを大切に。 コミュニケーションを重ね、理解を深め、信頼を育んでいく。
その丁寧なステップの先に、きっと、揺るぎない二人の絆と、輝く未来が待っているはずです。