婚活がうまくいく鍵は「自己肯定感」? 自分を大切にするマインドの育て方
はじめに
前回の記事では、「私なんて…」という気持ちから卒業し、あなたの中に眠る素敵な「魅力」を再発見するためのヒントについてお話ししました。あなただけの魅力のカケラ、少しは見つけることができたでしょうか?
さて、自分自身の魅力に気づき始めることと、とても深く関わっているのが、今回のテーマである**「自己肯定感」**です。
自己肯定感とは、簡単に言うと**「ありのままの自分を、良いところも、そうでないと感じるところも含めて、それでOKと受け入れ、自分は価値のある存在だと思える感覚」**のこと。
実は、この自己肯定感が、婚活の成功、そしてその先の幸せなパートナーシップを築く上で、とても大切な鍵を握っているのです。
「でも、婚活してると、むしろ自信をなくすことばかりで…」 そうですよね。お見合いがうまくいかなかったり、お断りされたり、周りと比べてしまったり…婚活は、時として私たちの自己肯定感を揺さぶるような出来事が起こりやすい場面でもあります。
だからこそ、意識して「自分を大切にするマインド」を育てていくことが、婚活を乗り越え、あなたらしい幸せを掴むために、とても重要になってくるのです。
なぜ、婚活に「自己肯定感」が大切なの?
自己肯定感を育むことが、なぜ婚活に良い影響を与えるのでしょうか? 具体的に見ていきましょう。
- 自然な魅力がアップする: 自分自身を肯定的に受け入れている人は、無理に飾らなくても、内面から自信や穏やかさが滲み出て、それが自然な魅力となって相手に伝わります。「私が私でいることにOKを出せている」という安心感が、人を惹きつけるのです。
- 打たれ強くなる(レジリエンスが高まる): 婚活では、残念ながらお断りされたり、うまくいかない経験もつきものです。自己肯定感が高いと、「今回はご縁がなかっただけ」「相性の問題だったのかも」と、必要以上に自分を責めずに、出来事を客観的に捉えやすくなります。落ち込んでも、そこから立ち直り、また前を向く力(レジリエンス)が強くなるのです。
- より良いパートナーを選べるようになる: 「私なんて…」という気持ちが強いと、「こんな私を選んでくれたんだから」と、自分にとって本当に良い相手かどうかを見極める前に、関係性を進めてしまうことがあります。自分自身の価値をきちんと認識していると、相手に対しても健全な期待を持ち、対等で尊重し合える関係を選び取る力が高まります。
- コミュニケーションが円滑になる: 自分を肯定できていると、相手に対してもオープンな気持ちで接することができます。自分の意見を過度に卑下したり、逆に相手の顔色をうかがいすぎたりすることなく、素直なコミュニケーションが取りやすくなります。
- 婚活自体を楽しめるようになる: 自己肯定感が高いと、「失敗したらどうしよう」という不安よりも、「新しい出会いを楽しもう」「この経験から何かを学ぼう」という前向きな気持ちで婚活に取り組めるようになります。結果として、プロセスそのものを楽しめる可能性が高まります。
婚活しながら「自己肯定感」を育むヒント
「自己肯定感が大切なのは分かったけど、どうすれば高められるの?」 そう思いますよね。自己肯定感は、特別なトレーニングが必要なものではなく、日々のちょっとした意識や習慣で、少しずつ育んでいくことができます。婚活中でもできる、具体的なヒントをいくつかご紹介します。
- 「結果」だけでなく「プロセス」を褒める: お見合いがうまくいったかどうか、交際に繋がったかどうか、という「結果」だけに一喜一憂するのではなく、「勇気を出してお見合いに行けた」「プロフィールを更新してみた」「自分の気持ちを正直に伝えられた」といった、**あなたが行動したことそのもの(プロセス)**を、しっかり自分で褒めてあげましょう。「よく頑張ったね!」と。
- 自分と「他人の評価」を切り離す: 婚活でのお断りは、あなたの人間性すべてを否定されたわけではありません。それはあくまで、特定の相手との「相性」や「タイミング」の問題であることがほとんどです。「ご縁がなかった」という事実と、「自分の価値」は別物だと、意識して切り離す練習をしましょう。
- 自分に「優しい言葉」をかける(セルフコンパッション): うまくいかなくて落ち込んだ時、「なんで私はダメなんだろう…」と自分を責める代わりに、「辛かったね」「でも、よく頑張ったよ」「大丈夫、また次があるよ」と、親友にかけるような優しい言葉を、自分自身にかけてあげてください。
- 「できたこと」「良かったこと」日記をつける: 寝る前に、今日一日の中で「できたこと」「嬉しかったこと」「感謝したこと」を3つ書き出してみる習慣です。どんな小さなことでも構いません。「ついネガティブなことに目が行きがちな思考のクセ」を、ポジティブな側面にも目を向けるように修正していく効果があります。
- 「当たり前」に感謝する: 健康であること、仕事があること、話せる友人がいること、温かい家があること…普段「当たり前」だと思っていることに意識的に目を向け、「ありがたいな」と感じる時間を持つのも、心の土台を安定させるのに役立ちます。
- 完璧を目指さない、「まあ、いっか」も大切に: 婚活も、人生も、すべてが完璧にうまくいくことなんてありません。「こうあるべき」という理想に縛られすぎず、「今回はこれでいっか」「人間だもの、そういう時もあるよね」と、**自分を許す心(良い意味での諦め)**を持つことも、心を楽にする秘訣です。
- サポートシステムを頼る: 一人で抱えきれないと感じたら、信頼できる友人や家族、そして私たちのような婚活のプロに、遠慮なく頼ってください。客観的な視点や励ましをもらうことで、下がってしまった自己肯定感を回復する大きな助けになります。
おわりに
自己肯定感を育むことは、一朝一夕にできることではないかもしれません。それは、まるで植物を育てるように、毎日少しずつ、自分自身に優しさや肯定的な言葉という「水」を与え続ける、地道なプロセスです。
でも、あなたが自分を大切にし、自分の価値を信じられるようになると、婚活はもっと楽に、そしてもっとあなたらしく輝けるステージへと変わっていくはずです。
焦らず、比べず、あなたのペースで。 自分を大切にするマインドを、一緒にゆっくりと育てていきませんか?