「この人かも?」結婚を決める前に。後悔しないための見極めポイント
はじめに
交際が順調に進み、お相手と過ごす時間が増えてくると、ふとした瞬間に「もしかしたら、この人なのかな…?」という気持ちが芽生えてくることがありますよね。それは、婚活が次のステージに進む、とても喜ばしいサインです。
でも、同時に、これまでとは違う種類の、そしてもっと大きな「迷い」や「不安」が顔を出すのも、この時期かもしれません。
「本当に、この人でいいんだろうか?」 「今、すごく好きだけど、この気持ちはずっと続くのかな?」 「小さな違和感があるんだけど、これは気にしすぎ?」 「もし、もっと合う人が他にいたらどうしよう…」
結婚は、これからの人生を共に歩むパートナーを決める、とても大きな決断です。だからこそ、慎重になるのは当たり前。迷ったり、不安になったりする自分を、決して責めないでくださいね。
今回は、そんな大切な決断の時に、後悔しないために、どんなことを見つめ、考えていけば良いのか、その**「見極めポイント」**について、一緒に考えていきたいと思います。これは、完璧なチェックリストではありません。あなたの心が「YES」と答えを出すための、道しるべのようなものです。
決断前の「揺れる心」、それは自然なこと(共感)
「この人だ!」と確信を持って結婚を決断できる人もいれば、最後まで迷いや不安を抱えながら進む人もいます。どちらが良い悪いではありません。大切な決断だからこそ、心が揺れるのは自然なことなのです。
どんな時に、私たちは特に迷いを感じやすいのでしょうか?
- 「好き」という気持ちと「結婚生活」のギャップ: ドキドキする恋愛感情はあっても、「この人と毎日生活する」ことを想像すると、現実的な不安(金銭感覚、生活習慣の違いなど)が頭をよぎる。
- 相手の「欠点」が見えてきた時: 交際が長くなると、最初の頃は見えなかった相手の欠点や、自分とは合わない部分が見えてくることがあります。それを受け入れられるか、許容できる範囲なのか、悩んでしまう。
- 周りの意見やプレッシャー: 親や友人から「いい人じゃない」「早く決めた方がいい」など、様々な意見を聞く中で、自分の気持ちが分からなくなってしまう。あるいは、年齢的な焦りを感じてしまう。
- 「もっと良い人がいるかも」という幻想: 選択肢が多い現代だからこそ、「これで決めてしまっていいのか?」「もっと完璧な相手がいるのでは?」という考えが、決断を鈍らせることがあります。
- 「失敗したくない」という強い思い: 結婚という大きな決断だからこそ、「絶対に失敗したくない」「後悔したくない」という気持ちが強すぎて、かえって一歩を踏み出せなくなってしまう。
これらの迷いや不安は、あなたが真剣に将来のことを考え、相手と向き合っている証拠です。その気持ちを無視せず、一つひとつ丁寧に見つめていくことが、納得のいく決断への道筋となります。
後悔しないための「見極めポイント」(気づき)
では、お相手との未来を考える上で、どんな点に注目し、自分自身に問いかけてみると良いのでしょうか? いくつかの「見極めポイント」をご紹介します。
- 「素の自分」でいられますか? 安心感を確かめる: 一番大切なのは、その人の前で、あなたが無理なく「素の自分」でいられるかどうかです。良いところだけでなく、弱い部分やダメな部分を見せても、受け止めてくれる、あるいは、見せても大丈夫だと感じられる「安心感」があるでしょうか? 常に気を遣ったり、背伸びしたりしなければならない関係は、長く続けるのが難しくなってしまいます。
- 根っこの「価値観」は合っていますか?: 趣味や好きなものが同じであること以上に、人生の根幹に関わる「価値観」が大きくズレていないかを見つめてみましょう。例えば、
- 家族に対する考え方
- 仕事に対する姿勢や考え方
- お金の使い方や貯め方に対する感覚
- 人に対する誠実さや思いやり
- 困難な状況にどう向き合うか 完全に一致する必要はありませんが、あなたが「これだけは譲れない」と感じる部分で、大きな隔たりがないかを確認することは重要です。
- お互いを「尊重」し合える関係ですか?: あなたの意見や気持ちを、相手はきちんと聞いてくれますか? あなたも、相手の意見や気持ちを尊重できていますか? どちらかが一方的に我慢したり、コントロールしたりするのではなく、お互いを一人の人間として尊重し、対等な立場でいられるかどうかは、健全なパートナーシップの基盤です。
- 「違い」を乗り越えられそうですか?: どんなに相性が良くても、価値観や意見が食い違うことは必ずあります。大切なのは、その**「違い」に直面した時に、二人で話し合い、歩み寄ろうとすることができるか**どうかです。感情的にならずに、お互いの気持ちを伝え合い、解決策を探っていける相手かどうか、これまでのコミュニケーションを振り返ってみましょう。
- 一緒にいる「未来」を、心から望めますか?: 楽しい時だけでなく、平凡な日常や、もしかしたら訪れるかもしれない困難な時も…この人と一緒に、これからの人生を歩んでいきたいと、心から思えるかどうか。ドキドキする刺激だけでなく、穏やかで、温かい未来を想像できるか、自分の心に問いかけてみてください。
- 小さな「違和感」を無視しない: 「すごく良い人なんだけど、なぜか時々、小さな違和感を覚える…」そんな感覚があったら、「気にしすぎかな?」と流さずに、その正体を探ってみることも大切です。その違和感は、もしかしたら、あなたにとって重要な価値観の違いを示唆しているサインかもしれません。信頼できる人(カウンセラーなど)に相談してみるのも良いでしょう。
決断は「正解」を探すことではない
これらのポイントを考えてみても、100%の確信が持てないかもしれません。でも、結婚の決断は、数学の問題のように「唯一の正解」があるわけではありません。
大切なのは、これまでの自分自身との対話(自己理解)と、お相手と過ごしてきた時間の中で感じたことを信じ、最後はあなた自身が「この人と未来を創っていきたい」と覚悟を決めることです。
迷った時、不安な時は、一人で抱え込まず、ぜひ私たちのような伴走者を頼ってください。あなたの気持ちを整理し、客観的な視点を提供し、あなたが納得のいく決断ができるよう、全力でサポートします。(参考:カウンセラーサポート)
おわりに
「この人で本当にいいの?」 その問いは、あなたが真剣に自分の人生と向き合っている証拠であり、幸せな未来を選ぶための大切なプロセスです。
完璧な相手を探すのではなく、 不確実な未来を共に乗り越えていけると信じられる相手を、 そして何より、ありのままのあなたを受け入れ、あなたも受け入れたいと思える相手を。
あなたの心が「YES」と静かに頷く瞬間を、大切にしてくださいね。